大化の改新 – 今日の語呂合わせ俳句年表

645年、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)・中臣鎌足(なかとみのかまたり)らが蘇我入鹿(そがのいるか)・蝦夷(えみし)を殺す。

【暗記用俳句】 ♪改新は 病む世更(645)正 する仕事

大化の改新 2コマ漫画

大化の改新とは?

大化の改新(たいかのかいしん)は、645年(大化1年)6月14日に始められた一連の政治改革(せいじかいかく)のこと。中大兄皇子や中臣鎌足(藤原鎌足)らが中心となっておし進められた。

大化の改新の内容は?

大化の改新では、具体的にどのようなことが行なわれたのだろうか?分かりやすく書けば、以下の通りとなる。

1.蘇我氏を打倒(だとう)

聖徳太子(しょうとくたいし)の死後、蘇我氏(そがし)の勢力(せいしょく)が強くなり、天皇家をしのぐほどの力をもつようになっていた。そこで、中大兄皇子(のちの天智天皇(てんじてんのう))や中臣鎌足らは、645年(大化1年)に蘇我入鹿(そがのいるか)・蝦夷(えみし)を倒す。

2.改新の詔(かいしんのみことのり)

蘇我氏を滅ぼしたあと、中大兄皇子らは孝徳天皇(こうとくてんのう)を擁立(ようりつ)し、朝廷の改革(かいかく)に乗り出す。

3.年号を定める

日本の歴史上、初めて「大化(たいか)」という年号を定める。現在でいう令和、平成、昭和といったもの。

4.公地公民制(こうちこうみんせい)

すべての土地は天皇に帰属(きぞく)するとして、私有地(しゆうち)の所持(しょじ)を禁止。これによって、天皇中心であることを世の中に知らしめたといえる。

5.班田収授法(はんでんしゅうじゅほう)

公地公民の制で集めた土地を、農民に均等(きんとう)に貸し出しを行なう。これは、農民はただで土地を貸してもらえる一方、土地の広さに応じて年貢(ねんぐ)を納(おさ)めなければならないという法律。農民に与えられた土地を口分田(くぶんでん)といい、6歳以上の男子には二反(にたん)、女子にはその3分の2が貸し与えられた。この農民が年貢を納めるという概念は、その後江戸時代まで続く基(もと)となった。

6.租庸調制(そようちょうせい)

租(米)とは別に、庸(労働)、調(地方の特産品)を税として納めるという制度を作る。

7.国郡里制(こくぐんりせい)

地方を国(こく)、群(ぐん)、里(り)の3つに分け、それぞれに管理をする役人を任命(にんめい)して派遣(はけん)。中央集権型国家(ちゅうおうしゅうけんこっか)の誕生である。

大化の改新はなかった?

なお、大化の改新の歴史的意義や、史実(しじつ)として本当に存在したのかどうかについては、様々な意見があり、現在もなおその見解が大きく分かれている。

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